最近、健康への意識が高まる中で「カフェイン断ち」という言葉もよく聞かれるようになりました。
カフェインには、眠気を抑える覚醒作用や利尿作用があります。
一方で、カフェインの過剰摂取による睡眠障害やカフェイン中毒などが問題になっているのです。
そこで今回は、カフェインが身体にどのような影響を与えるのかを解説していきます。
カフェインは体に良い

カフェインが体に与えるメリットについて、いくつかご紹介します。
眠気覚まし
最もよく知られている効果です。脳の中枢神経を興奮させることで頭がすっきりし、作業効率がアップします。
利尿作用
カフェインには血管拡張作用があり、血液量を増加させる効果があります。それにより尿の生成量が増加し、老廃物を外に出すことができます。
鎮痛作用
一般的な鎮痛薬と共にカフェインを服用すると、疼痛緩和が促進されるといわれています。また血管を拡張することにより、頭痛の緩和にも効果が期待できます。
カフェインの過剰摂取は危険

カフェインを摂取することにより、身体に良い影響を与えることがわかりました。
しかし、カフェインは過剰摂取することで睡眠障害やカフェイン中毒などを引き起こすことがわかっています。
続いては、カフェインの過剰摂取による危険についてのご紹介です。
自律神経の乱れ
カフェインを過剰摂取すると心身ともに興奮状態となり、体に無理をさせていることになります。すなわち、体は疲れているのに休めない状態。
この状態が続くと、自律神経失調症やパニック障害などを引き起こします。
胃痛
胃液分泌促進作用のあるカフェインにより胃粘膜を傷つけ、胃痛を引き起こすこともあります。
カフェイン中毒
短期間にカフェインを大量摂取すると心拍数・呼吸数増加、嘔吐、痙攣や不整脈、意識障害を引き起こします。最悪の場合死に至るケースも。
正常なカフェイン摂取量
健康な成人の場合、カフェインの摂取量は1日400㎎までです。
インスタントコーヒーの粉末2gにお湯140mlを注いだ場合、80mgのカフェインが含まれるといわれています。1日3〜5杯のコーヒーが目安といえるでしょう。
エナジードリンクの場合、1缶に50mg〜142㎎のカフェインが含まれています。商品によっては、1日3本以上で過剰摂取になることもあるため注意しましょう。
摂取量を注意すれば怖くない

カフェインは過剰摂取することで依存しやすく、身体に悪影響を与えてしまいます。
しかし摂取量さえ注意すれば、アンチエイジングや脂質の代謝促進、アルツハイマー病の予防などにも効果が期待されています。
適正な量を守って、カフェインを摂取しましょう。