パニック障害を早く克服したい、少しでもいいから改善したいと考える人は多いでしょう。
パニック障害は薬物療法や行動認知療法を行うことで、必ずよくなるといわれています。
またそれだけではなく、食生活や運動などの生活習慣を改善することも必要です。
そこで今回は、不安を和らげるための食生活について詳しく解説していきます。
目次
不安を和らげる効果のある食事

パニック発作におすすめの栄養素はタンパク質、ビタミンB群、鉄です。
タンパク質は体の中でアミノ酸に分解され、自律神経のバランスを整えるために必要な神経伝達物質の材料となります。またこの伝達物質を作るために、ビタミンB群や鉄が必要不可欠となるのです。
不安を和らげる効果のある食事①タンパク質
タンパク質は肉や魚、卵などから摂取できます。
特におすすめは大豆です。大豆には幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の材料になる「トリプトファン」が豊富に含まれています。
トリプトファンは女性ホルモンに似た働きをすることでもよく知られていますが、不安や焦燥感を抑制する働きもあるのです。
大豆で作られている食品
- 豆腐
- 納豆
- きな粉
- 味噌
- おから
- 油揚げ
- 豆乳
など多くの食品に含まれているため、手軽に摂取することができますよ。
不安を和らげる効果のある食事②ビタミンB群
ビタミンB群はビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの総称です。
ビタミンB群が不足するとうつや中力の低下、動悸、めまいなどの症状が出ます。
ビタミンB群を多く含む食品
- レバー
- うなぎ
- 納豆
- あさり
- ピーナッツ
などから摂取することができます。
不安を和らげる効果のある食事③鉄分
月経があることから女性は、貧血になりやすいといわれています。
鉄分は、肉や魚の赤身に多く含まれる「ヘム鉄」と野菜や海藻などに多く含まれる「非ヘム鉄」の2種類。
ヘム鉄は、食品に含まれている形のまま吸収されますが、非ヘム鉄は体内へ吸収されにくいといわれています。ですが、どちらもバランスよく摂取する事が大切です。
非ヘム鉄の吸収率をアップさせるためには
- ビタミンCと一緒に摂取する
- お茶やコーヒーに含まれるタンニンの摂取を控える
これらを意識してみましょう。
鉄分を多く含む食品
- レバー
- カツオ
- あさり
- 小松菜
- ほうれん草
- 豆乳
などから摂取することができます。
摂取を控えるべき食事

摂取を控えるべき食事①カフェイン
カフェインは、アデノシンという脳の伝達物質の働きをストップさせてしまうのです。
アデノシンは、パニック発作を引き起こすノルアドレナリンのブレーキの役割があります。
摂取を控えるべき食事②甘いもの
甘いものは急激に血糖値を上げ、さらに下がり方も急激になります。すると体が低血糖を起こしたような状態となり、体は生命の危機を感じるのです。
それにより交感神経が優位となり、自律神経の乱れが起きやすくなります。
パニック発作は必ず良くなります

頑張りすぎたり責任感が強すぎたり、完璧主義の人がなりやすいともいわれ、珍しい病気でもなければ心が弱いわけでもありません。
なかにはカフェインの摂取をやめただけで、パニック発作が収まったケースもあります。
薬には頼りたくない、減薬したいと考えている人がいたら、できることから実践してみましょう。